2015年 トランス脂肪酸 FDAが禁止 翻訳したことまとめ
2015年FDAのリリースを2つ翻訳しました。
トランス脂肪酸の話です。
以下2015年現在のまとめ。
1.アメリカではトランス脂肪酸を全廃するのか?
しない。一言も書いていない。
2.アメリカは全廃する方向でないのか?
肉や乳製品に含まれるので全廃はムリとリリースしている。
3.今回のニュースは何だったのか?
部分水素化油(トランス脂肪酸いっぱい)を食品に使わないようにするとFDAが発表した。アメリカ人がトランス脂肪酸を食べる量が劇的に減るよ。
4.トランス脂肪酸は体に悪いの?
可能な限り食べないほうが良いと言っている。
たとえパッケージに0gと書かれていても、部分水素化油が入っていれば避けるべきとのこと。(FDA基準では55gあたり0.5g未満なら0gと書ける)
以下、個人的見解
5.日本に適用すべき?
すべきでない。そもそも摂取量が少ない。
それに日本には他の摂取元もあるが今回の規制対象ではないので制度として良くない。
6.トランス脂肪酸を避けたい人は?
油ものを避けるのが第一。
いちおう日本にもトランス脂肪酸0gと書いてある食品があるので参考にしたらよい。FDA基準より0gと書ける基準も厳しい。(FDAの1/3くらい。飽和脂肪酸も少なくないと0gと書けない。)
http://www.caa.go.jp/foods/pdf/syokuhin505.pdf
7.結局アメリカが禁止したことにどう反応すれば?
無反応でよい。
アメリカのことはアメリカのこと。FDAは日本人を対象にしていない。
FDAの規制は太った体で油ばっかり食べるアメリカ人のためのもの。油もの(揚げ物、菓子、パン、ピザなど)を自制できない人たちのために強力にやっている。
8.0.5g/serving ≒ 0g の基準は?脱臭工程でのトランス脂肪酸発生は?
輸出業者の悩みどころ。今のところ情報なし。
2つのリリース両方で「”今のところ”、0.5g以下なら0gと書いてよい」とわざわざ紹介しているので、0gと書いてよい基準自体をなくすのでは。単純に四捨五入で、0.04g以下なら0.0gと書いてOKとか、逆に入っている場合のみ表記必須とか。肉、乳製品以外のトランス脂肪酸はなくなるから全食品で表記を残す必要性がもうなさそう。
脱臭工程由来については、アメリカで使用実績が増えない限りは規制対象外かなあ。
複数国で売る食品についてアメリカ基準に合わすのが良いのか、別スペックにするのが良いのか。